タクミです。今年度からJSTの次世代研究者挑戦的研究プログラムに採択され研究費として年額50万円を支給いただくのですがこれを一体どのように使おうか、考えていますのでその様子を共有します。
まず、令和6年度の募集要項を見てみましょう。経費の扱いに関してはこのような記載があります。
予算費目 | 支出内容の例示 |
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研究奨励費 | ・選抜学生に支給する生活費相当額 |
研究費 | ・選抜学生が研究に必要な設備・備品を新たに購入するための経費(取得価格 10 万円以上、かつ耐用年数 1 年以上) ・選抜学生が研究に必要な消耗品等を新たに購入するための経費(設備・備品に該当しない物品、書籍、研究用試薬・材料・消耗品等) ・選抜学生本人の海外・国内出張(資料収集、各種調査、打合せ、研究開発成果発表等)のための旅費(交通費、宿泊費、日当) ・選抜学生の研究への一時的参加者(被験者やフィールドワークの協力者等)のための旅費(交通費、宿泊費、日当) ・選抜学生の研究開発への協力(資料整理、実験補助、翻訳・校閲、専門的知識の提供、アンケートの配布・回収、研究資料の収集等)をする者に係る謝金 ・上記の他、選抜学生が自身の研究課題を実施するための経費(印刷費、複写費、現像・焼き付け費、通信費(切手、電話等)、運搬費、専用施設の借料、会議費(会場借料、会議等に伴う飲食代・レセプション代(アルコール類を除く)等)、レンタル費用(コンピュータ、自動車、実験機器・器具等)、ソフトウェアラインセンス使用料、機器修理費用、研究成果発表費用(学会誌投稿料、ホームページ作成費用、研究成果広報用パンフレット作成費用)等) |
キャリア開発・育成コンテンツ費 | ・キャリア開発・育成コンテンツ(専ら研究を目的としたものを除く)の準備・実施等のための経費(海外留学・海外派遣研修の企画・実施のための経費、インターンシップの企画・実施のための経費、トランスファラブルスキルの習得に関する企画・実施のための経費、キャリアパス開発に関する企画・実施のための経費) ・キャリア開発・育成コンテンツ(専ら研究を目的としたものを除く)の準備・実施等に必要な外部専門家等の招へい旅費(交通費、宿泊費、日当) 注)選抜学生の短期留学のための旅費等やキャリア開発・育成コンテンツへの参加のための経 費も計上可能です。 |
大学事務費 | ・本事業のために用いる経費であって、研究奨励費、研究費、キャリア開発・育成コンテンツ費の何れにも該当しないもの 注)本助成事業の運営に必要な職員の人件費は計上可能です。 |
研究奨励金
研究奨励金は大学によって支給額が異なるので一概には言えませんが概ね15万円から20万円の間だと思います。その中で気になるのがこれらの奨励金は雑所得扱いになるということです。
なので、もちろん確定申告の対象になりますし、なんなら結構な金額が税金として持っていかれます…
そこで検討したいのは開業届を提出して個人事業主として研究に必要な金額を経費として計上する方法です。(これがいいのか悪いのかは税理士に相談します。)
最大のメリットは最大年額65万円の青色申告特別控除が可能
という点でしょう。
これによって個人事業主として必要な出費分を大きく節税することができます。個人事業主(ここでは研究職として登録)の事業所得として研究奨励金を計上すれば十分に可能なはずです。これによって自宅での研究に際して発生する電気代や家賃なんかも一部経費として計上可能になります。自分の場合には主に研究に必要な書籍の購入やサービスへの課金などが該当しそうです。
※今後自分も実践してみますので進展あれば追記します。
個人事業主として登録完了しました。(2024/4/10)
研究費
現状気になるのは学会誌への投稿に際して発生する学会登録料です。例えばIEEEへの学会誌に投稿する場合にはIEEEの会員になった上で学会誌を投稿する必要があります。これが果たして研究費から計上可能なのかは気になります。
※判明次第追記します。
50万円というのはPCを購入するには少々心許ない金額(筆者の研究分野はAIや解析を行うため高スペックのPCが望ましい)なので現状この研究費の使用は10万円以下の消耗品に該当する物品の購入になるかもしれませんね。(研究室のキーボードが自前のメカニカルの青軸なのでいい加減買い換えようかしら)
以上お金のあれこれでした。
結構複雑で税金関係が苦手な自分からしたら正直もっと簡単にしてくれとしか思えないような内容です。ただ、入念に調査をしてお金の使用可能範囲をしっかりと把握しておくことで重大なミスを防ぐことになります。
入学したてって結構色々な書類とかを提出しないといけないからしんどいよね。みんなも頑張ろう💪